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税理士の選び方のポイント|良い税理士の条件
木曜日, 3月 18th, 2010Q.新しくビジネスを始めようと思います。
税理士って雇った方がいいの ですか? 税理士選びのポイントはありますか? A. 新しくビジネスを始めようとするとき、意外とネックになるのが経理業務です。 経理業務はそれ自体利益を生むものではないため、どうしても後回しになってしまうと思います。実際、後始末的な処理が多いです。しかし、きちんと経理を行わなければ自分のビジネスの結果が数値として把握できないため、今後の戦略を練ることもできません。また銀行からの融資の際には、数値的根拠が必要になるため書類を整備しておく必要もあります。 税理士は税金の申告だけではなく、経理業務全般を請け負うところがほとんどですから、とくに開業当初は税理士に依頼したほうがいいのではないでしょうか? ビジネスを始めたばかりでは人を雇う余裕もなく、かといって経営者が自分で経理処理を一から行おうとすると業務がパンクしてしまう恐れがあります。 依頼してよかったと思える税理士というのは、 1.単に経理業務を行うだけでなく、自分と同じ経営者の目線で一緒に考えられる 2.会社の状況に対して経理面からの分かりやすいアドバイスができる 3.通常の経理の業務以外にも何でも相談できる・相談したくなる人間関係にある、 などが挙げられます。単に顧問料が安いから、という理由で選ぶのではなく、多少顧問料が高くても安心して仕事を任せられる、信頼のおける税理士を選ぶことが重要です。 とは言え、これらは実際に業務をお願いしてみないと分からないことですから、税理士選びの時点では以下の点に注意してみると良いでしょう。
1. 約束を守る 決算・申告には期限があります。また、ビジネスにおいてスピードは重要です。決めた事を守ってくれることは最低条件といえます。
2. 説明の分かりやすさ 税理士に委託するといっても任せきりはいけません。事業を軌道に乗せていくためには経営者もきちんと経理の状況について理解する必要があります。質問に分かりやすく、的確にこたえてくれる人かどうか面会するなどして確認しましょう。また実際の業務の中でわからないことは数多くあります。詳細に調べて後日回答してくれる親切さ・丁寧さも大切です。
3. 料金体系 良質な税務サービスを適正な値段で受けることが重要です。インターネットなどでは相見積をとることのできるサイトもありますので、報酬相場を確認したほうがよいでしょう。 昔は税理士報酬規定があり、年商・資本金・従業員の数などの会社の規模によって報酬はある程度決まっていました。今は自由化となり、料金体系は自由に設定できます。 契約時に「だいたい月々○万円くらいで、決算申告料が○万円ぐらいかなぁー」ではなく、きっちり料金体系を提示してくれる税理士のほうが安心できるといえます。 会社のニーズに応じて、「何をしてくれるのか」「このサービスに対する料金はいくらか」など個別な料金体系も解りやすく説明を聞いておいたほうがいいでしょう。 そのためには、「契約書」を交わすことも手段です。口約束だけでは、後で知らないうちに請求書が送られてくることもありますし。
4. 業務の内容 「税理士って何をする人なんですか?」と聞かれることがあります。 税理士と関わりのない(事業をしていない)一般の人から見れば、「税金を計算する人」と思われているでしょう。 税理士の基本業務は、日々の記帳、決算時期の決算書類・申告書類の作成、年末の年末調整、3月の個人確定申告、税務相談などです。この他、コンサルティング業務や講師業などをする事務所も増えてきています。 また、事務所ごとに特色や得意分野があります。自身の希望するサービス内容を洗い出し、希望するサービスについての知識と経験が深い事務所を選ぶことが大切です。 契約時に会社と税理士の業務の役割分担を決めておくことも大切です。また、3でも述べましたように「契約書」に業務の内容と料金を明示しているかどうかもしっかり確認しておくことです。 ただ単に顧問料が月々いくら、ではなく、顧問料でしてくれるサービスと別途料金が必要なサービスの把握も事前にしておきましょう。
5.人柄 結局は人柄が一番大切だと思います。中小企業や個人事業主の場合、社長と税理士の関係が密になりますから、税理士との人間関係は大切です。 税理士とは継続的にお付き合いしていくことが一般的で長く続く関係ですから、接しにくいということでは、お互いの仕事がやりにくくなります。話した印象なども参考にするのも良いでしょう。 例えば、顧問税理士と飲みに行こうと思いますか?私見ですが、「飲みニケーション」は大切だと思います。そういったお付き合いもできればいいですね。 |