経営計画作成のフローとプロセスの重要性

会社というものは、過去に成功したからといって、将来も成功するという保証はまったくありません。経営には、いつ何が起きてもいいように準備をしておく必要があります。つまり計画をしっかり立てて計画的に行動することです。「備えあれば憂いなし」ですね。

また、事業を遂行するにあたって、何か困ったときには経営計画に立ち戻って検討しなおす必要がでてきます。また、役員・管理者・社員が現場で判断に悩んだときにも、経営計画に立ち戻ることができます。その意味で、経営計画書は事業を進めるうえでのバイブルだと言えます。

 

経営診断、言い換えれば、「現状を把握する」ということです。

弊社では、経営診断のうちでも数値を扱う財務分析診断をさせて頂いております。

まず財務分析により、会社の財務体質(会社の健康状態・売上を上げる力)を数値的に根拠に基づき把握します。

そしてその得られた数値により、今後、何を・どれだけ・いつまでにやらなければならないのか経営計画を作成し、目標を明確にしていきます。

目標を明確にしたら、各部門、各個人が目標達成に向かって「やるべきこと」を決定し、実行していきます。

 

「経営計画書」としてでき上がったものに、実はあまり価値はありません。計画書を作成することが目的ではないからです。それよりも、自分の会社・部門・店舗がどうしたら成功するだろうかと考える、そのプロセスにこそ重要性があります。本来、経営計画書とは、何かテンプレートがあってそれを埋めればできるというものではありません。

最近は特に「こうすれば会社が成功する」といるパターンがなくなってきているため、多面的に事業を見る必要があります。そこで、どうすれば自分の会社・店舗・部門が成功するかを、ああでもないこうでもないと一所懸命考えることに経営計画を立てる意味があります。

 

 

 

 

映画づくりにもシナリオがあるように、経営にもシナリオが必要です。そのシナリオは、時に大狂いすることもあるかもしれません。しかし、社員の人たちに自分の経営を伝えるのは、言葉で語りかけるか、経営計画書に書くしかありません。

また、経営計画の策定とは、単に計画書をまとめることではありません。永続的に存続させるためのシナリオ作りです。そういった観点から、経営計画を立てるには、社長のみならず役員・幹部・社員を参加させて作成することが必要です。

社長を含む経営陣はもちろん、幹部の方に夢がなければ会社は成長しません。

一度、幹部・部門責任者の方を対象に「会社を客観的に見つめる、会社に対してどう思っているのか」整理することも必要でしょう。

責任者クラスになると、会社がどうあるべきか明確なビジョンを持たれている方が多いです。しかし、そのような方でも「今後、具体的に何をやっていけばいいのか」ということはわかりません。会社に計画がないため当然のことです。

問題分析シートを使って、目標を達成するために各部門・各項目ごとに整理する必要があります。

 

 

 

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