建設業の税務調査|仕掛工事在庫の処理と粉飾決算3点セット
税務調査 仕掛工事
建設業では最も狙われる項目 期末時点での売上請求額など念入りに調べられます 「帳端の売上」つまり〆後分の売上の未収計上は細かくチェックです 「仕掛工事」 解りやすく言えば、「仕掛っている現場の経費」、つまり「在庫」 製造業・建設業では「仕掛品」や「仕掛工事」と呼ばれている項目です 期末のこの在庫「仕掛品」「仕掛工事」も重点チェック項目の一つです 在庫管理がきっちりできていない経理だと、、、 (借方)仕掛品 (貸方)売上 で計上して下さい、、、、と指摘を受けます もちろん、仕掛工事だと認められる新築請負の工務店などは理解できますが、 在庫・仕掛工事という概念がない建築業にも言ってきたりします 取れればラッキーなんでしょうね とりあえず、今回の税務調査無事終了です 在庫(仕掛工事)との指摘が300万、売上の計上漏れでは??との指摘が200万 合計500万円の指摘でした 法人税が約半分だと過程すれば、いくらでしょうか? 追徴で250万程納税となってしまいます 資金繰りの予定もガラリと変わってしまいます 納税とは「納得して支払う税金」です 納得できなければ、話し合う必要があります 言われるがままに修正申告したらとんでもないことになりますしね 向こうは、会社の経営のことなんてどうでもよいと思っておられるようですから、、、、 |
次に建設業の粉飾決算の特徴です。
建設業の粉飾決算 3点セット
ポピュラーというか、初歩的というか、よくやっている建設業における粉飾決算 1.売上の前倒し計上 お金はもらってけれど、まだ未完成の現場の入金、本来は「前受金(まえうけきん)」で処理するのが原則【建設業の場合、科目は「未成工事受入金(みせいこうじうけいれきん)」】 この科目を売上に計上してしまえってことです 2.原価・仕入の未払計上の繰越 そして、未払で計上すべき原価・仕入を未計上にするのが二つ目です 一般の小売業などであれば科目は「買掛金(かいかけきん)」、建設業ですと工事未払金(こうじみばらいきん)の科目が一般的 まだ支払っていなくても、決算期までに請求書が届いたものは、完成・未完成を問わず、原価・仕入の未払分として計上しなければなりません 利益出すためにこれも計上しないでおこうっと、、、これが二つ目 3.在庫の水増し・上乗せ そして、在庫の水増し・上乗せが最後の3つ目 こちらも建設業ではよく使われる項目 原価(支払)に含めず、在庫に計上して、利益を出す! 売上原価=期首商品(在庫) + 当期仕入(当期原価) - 期末商品(在庫) ってことは、、、売上原価を増やしたり、減らしたりすれば、利益も変動 在庫が少ない ⇒ 原価が増える ⇒ 利益(粗利)が減る 在庫が多い ⇒ 原価が減る ⇒ 利益(粗利)が増える 建設業でよく使われる粉飾3点セットです。
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