源泉徴収制度とは

源泉徴収制度とは

【天引きの仕組み】

税金は1年間の収入から「引けるもの」を引いて、その「残り」に税率をかけて計算します。しかし、たとえば私は、自分の税金を自分では計算していませんし、払いにも行っていません。税金は勤め先である会社が計算し、給料から天引きされます。
このような仕組みを「源泉徴収制度」といいます。
もともと、私たちの支払うべき所得税は確定申告で翌年3月15日までに一度に申告納税するのが原則です。しかしながら、①納税者側からの自主的な申告が期待できず税金を取りはぐれる恐れがあったり、②支払う際おおよその税金を徴収しておけば確定申告時の徴収手続きが簡素化できる、あるいは③あらかじめ少しずつ源泉徴収しておけば税金をいっぺんに一年分を申告納税することの金銭的痛みを和らげるといった、とりわけ税金を徴収する側の事情から考え出された制度なのです。
このことから、給料のほか、利子・配当・退職金といった、必要経費なども比較的把握しやすく、かつ受取人の数も多い所得が源泉徴収の対象になっています。

 

【税金の前払い】

税金の計算は、1月1日から12月31日までの1年間の収入に基づいて行います。従って、1年間の収入が決まる時点、つまり12月31日にならなければ本来計算はできないはずです。
しかし、サラリーマンの税金は1年間の収入が決まる前に、毎月の給料からその税金を天引きされています。税金の計算は毎月受取る給料の額を基に計算されています。つまり、毎月の給料から「引けるもの」だけを引いて、その「残り」に税率をかけて計算しているわけです。

 

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