仕入と在庫の節税
【仕入の節税】
売上割戻しは、受け取る側からすると仕入割戻しとなり収益となります。 仕入割戻しの会計処理には、雑収入などの営業外収益に計上する方法と仕入高から控除する方法があります。会社はいずれか継続適用を要件に選択できますが、節税を考えると仕入高から控除する方法を選択するほうが有利です。 それは、消費税の簡易課税制度を選択している場合には納付する消費税額は課税売上高から算出することになり、雑収入も課税売上高を構成するため、納付する消費税額が多くなってしまうからです。 |
【在庫の節税】
在庫とは、仕入れた商品・材料または製造した製品・仕掛品のうち、期末まで売れ残ったもののこと。 在庫は、必ず税務調査の対象となると言っても過言ではありません。在庫は内部管理項目ですので経営者の恣意性が介入しやすく、実際の調査では利益調整勘定とされていることが多く、課税当局としては徹底的に調査します。 売上原価は(期首在庫+当期仕入高―期末在庫)で算出しますが、算式の通り期末在庫は当期の売上原価を構成しておりません。従って、期末在庫の評価というものが、利益に大きく影響を及ぼします。 |