神戸市内の建設業での診断調査
某建設業の会社(神戸市内の工務店)で「経営診断調査」を行いました。
【会社の課題(営業)】 ◆管理面 ・営業に関する資料がない。基本的に個人で管理しているが、全体を把握できていない。 ・営業からの要請は急なことが多く、残業しなくてもよい場合が多いと感じる。 ・調整すれば、もっと効率的にできると思う。 ・会社では営業管理をしていない、見積もりは赤字でも通る。 ・一社あたりのシェア率も営業マン個人が把握しているだけである。
◆意識面 ・特に新人の社員は成約に対する意識が低い。 ・仕事のスピードが遅いにもかかわらず、お客(施主)の都合で仕事が終わる。
【会社の課題(工事部)】 ◆管理面 ・実行予算はあるが、目標利益は作っていないので知らない。 ・利益率について、数字を見ていない。 ・3ヶ月~4ヶ月後の数字の見通しなどは社内で知らされることはない。 ・無駄が多く、時間の管理も個人管理であり、ロスやミスも多い。
◆意識面 ・社員同士の意識は低い。 一般の小売業に見られる仕入⇒利益を付加⇒販売とは違い、建設業は、売上が先に決まり、原価管理を行い、残ったものが利益です。原価管理を行い、利益を事前に予測できる仕組みがなければ利益は残りません。 この会社では現場と経理の連動ができておらず、決算で未完成現場を集計するため、数字が大きく変動し黒字だと予想していたのに赤字決算になってしまうという建設業によく見られる状況でした。半年掛けて経理のやり方を変更し、利益を予想できる仕組み作りをしていかなくてはなりません。 |